生きるって大変なこと。すごいこと。

32歳で大腸がんになった私の、それでも生きる、海外奮闘記

とりあえずの完治宣言?

冷房のきいたオフィスタワーから出て生温かい空気に触れたら、初めて涙が出てきた。母親にメッセージしたせいかもしれない、検査結果クリアだったよ、と。


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火曜に検査して二三日で結果が来ると聞いていたのに、電話が来ない。何か見つかったのだろうか、でもそれならそれですぐ再診の依頼がくるはずだし。と時折気にしながら待つこと数日、大好きなカツ丼を久々にランチに食べていたら、電話がなった。

「Miss, 病理検査の結果も良性でした。あとは二年後にまた検査を受けてね」

ということは、私は五年をクリアしたのだ。大腸がんの再発は、95%以上が5年以内に起こるとされている。つまり、再発する可能性はほぼ無いと考えていいようで、これが完治の目安と言われている。

 

ガンから生き延びたんだ。

ここ数年普段は全く病気のことは気にしてもいないけれど、思った以上に安堵している自分がいた。一番喜んだのは母だったと思う。母の性格からすると、こんな身体に産んでしまって、と考えていたに違いないから。

妹とも良かったねと話をして(父は寝ていて電話に出なかった…)、当時お世話になった人達にメッセージを打った。とうとう五年乗り越えました、と。別に今日という日に何が変わるわけでもないけれど、これは一つの節目だ。このガンからは生き延びてもこの先なんの病気にかかるかはわからないし、病気以外にも何か起こるかもしれないし、でも心配はその時すればいい。大事なのは今を生きることだ。

 

とりあえずの完治宣言に乾杯。
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支えてくれた人達と、遠くても近くても、今私の毎日を彩ってくれている人達に感謝します。